GMAT ジーマット
GRE Graduate Record Examination
GMAT(Graduate Management Admission Test)は、
MBA(Master of Business Administration)の資格取得を目指してビジネススクールに出願する時に、受験点数の提出がを求められるテストです。
ビジネススクール(経営大学院)で学ぶために必要となる分析的思考力、言語能力、数学的能力を測るテストです。
ビジネススクール入学合否を決める参照能力となる共通試験とされています。
以前はアメリカのビジネススクールの出願条件であったGMATは、近年、世界中のビジネススクールの多くで出願に際してこのスコア提出を要求するようになりました。
テストはアメリカのGMACにより主催されています。コンピュータで行われるテストで、世界110ヶ国、500の常設試験会場において実施されています。
■GMATのテスト構成
1)Analytical Writing Assessment(英語論文)、2)Quantitative Reasoning(数学)、
3)Verbal Reasoning、
の3つのセクションから構成されています。
1)Analytical Writing Assessment は、英語文章力と分析思考力をみるライティング・テストで、
Analysis of an Issueと
Analysis of an Argument
の2形式の各1問が出題されます。
試験時間は各問35分です。
2)Quantitative は、数学的な能力を判定するテストです。計算能力、基礎的代数学、幾何学の知識や、 データ分析力が問われる問題が出題されます。
Data Sufficiency と Problem Solving の2パートに分かれており、問題数は計37問で、受験時間は75分です。 数学のレベルは、日本の高校程度なので、数学教科が得意な人には難しくないセクションです。 3)Verbal Reasoning は、言語能力を判定するセクションです。
①Reading Comprehension、
②Critical Reasoning、
③Sentence Correction、
の3パートから成り受験時間は75分間です。問題数は計41問で多肢選択方式です。
■GMATのスコアは800点満点です。現在の平均点は530点以上と発表されています。 出願先の経営大学院合格のためのスコアレベルは、大学院のプログラムやレベルによって異なりますが、 この平均点を下回らないことが最低の条件といわれています。スコアの有効期限は受験後5年間です。 トップレベルのビジネススクールへの出願合否は、600点台後半から700点台が平均ラインといわれています。
GMAT大学院入学参考スコア
・ハーバード大学:710点
・コーネル大学:705点
・スタンフォード大学:721点
・コロンビア大学:707点
※以上、経営大学院進学
近年は、イギリス(例:ロンドン大学LSE・ケンブリッジ大学院)やカナダ(McGill大学・UBC)の大学院でも経営学科出願ではGMATの提出が求められるようになっています。
GMATの受験について
・15歳以上
・1年の受験回数は5回まで
・前回受験から1ヶ月経過
●日本国内のGMAT受験会場
受験場所:東京、名古屋、大阪
受験日:土日、祝日以外の平日
受験料:$280
試験時間:35分
試験はオンラインで受験できます。解答すると次の問題に進むため、解き終わった後の見直しはできません。 尚、GMAT-CBTが企画されているので、TOEFLのように、自宅で受けることが可能になる可能性があります。
GMATへの申し込みの流れは、以下の通りです。
1.MBAのウェブサイトでID登録をする
2.必要事項を記入して、申し込む
3.受験料はクレジットカード払う
本人確認としてパスポートが必要です。忘れると受験できないため注意して下さい。 点数の結果は、サイトで当日に確認できます。
スコアレポートは、試験から3週間以内に下記ホームページで発表されます。 http://www.mba.com/
GMATの試験の注意点
筆記用具が持ち込みできない
試験会場には、筆記用具を持ち込みできません。解答には、試験会場にあるパソコンを使用します。
スコアの有効期限は5年間です
大学院の出願は、通常1年前なので、MBA留学でのGMAT受験は前々年度の受験になります。